カーゴニュース 2026年7月23日 第5454号
製油所でロボットやAGV(自動搬送車)の活用が進んでいる。コスモ石油の堺製油所は、四足歩行ロボットを活用した自律型設備点検のPoC(Proof of Concept=概念実証)を開始。ENEOSの根岸製油所では自動搬送車両を遠隔監視・操作する運用の実証を行った。化学工場やタンクターミナルなどの物流拠点でも参考になりそうだ。
コスモ石油では、製油所の設備運用の高度化や予兆保全の強化に取り組んでおり、その一環として、東北エンタープライズの協力のもと、四足歩行ロボット活用の可能性についての検証をスタートした。
5月下旬に同製油所でロボットによる自律走行や設備データ取得などを試験的に行う現場検証を実施しており、そこで得られた知見もとに、将来の適用可能性についての評価と課題の検証を行う。
四足歩行ロボットを使った設備点検は、従来の人による業務と比較して、効率化や安全性向上に寄与する期待がある。人の五感では認識困難な初期異常の検知や、継続的かつ網羅的な設備状態の把握にも活用できる可能性もあるという。
ENEOSの根岸製油所は、eve autonomy社の屋外向け自動搬送サービス「eve auto」とパナソニック プロダクションエンジニアリングの遠隔監視・操作システム「X-Area Remote」を連携させた「遠隔操作型の自動搬送サービスシステム」を構築。
同製油所では、2023年から石油製品の品質確認を目的としたサンプル品搬送に「eve auto」を活用しているが、屋外無人搬送車が障害物により停止した際に、担当者が現場へ駆けつけることなく、オフィスから安全に回避操作を行えるシステムを検証した。
実証は製油所でeve autoの運行管理を行っているENEOS担当者が実施し、有効性を確認できた。現場までの移動時間の大幅削減に加え、ヘルメットなどの着用も不要となり、オフィス業務の合間に対応できることから、作業環境の改善に寄与する見込みだ。
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