カーゴニュース 2024年6月13日 第5250号
食品トレー製造大手エフピコの物流子会社であるエフピコ物流(本社・広島県福山市、小泉哲社長)は、オリジナルサイズの新パレットを導入することでトラックへの積み降ろし時間を大幅に短縮している。
同社では、物流センター間での製品在庫の移動など幹線輸送でパレット輸送を行っている。ただ、食品トレーは大型でサイズも多種多様であるため、標準パレットである11型(1100×1100㎜)には適さず、オリジナルである「1500角パレット」(1500×1500㎜)を使用している。しかし、「1500角パレット」では、大型トラックの荷台サイズに合わないため、2019年からパレットと手積みを併用させる取り組みを開始した(図1)。
その結果、すべてバラ積みしていた場合と比較すると、積み込みで120分から24分、荷降ろしで120分から17分に大幅に短縮し、ドライバーの荷役作業時間を削減することができた。
今回、「2024年問題」に対応していくため、新たに800×1500㎜サイズのパレットを開発。「1500角パレット」と新パレットの2種類を併用することで、トラックに積載する全量をパレット化することに成功した(図2)。
これにより、積み込み時間を24分から15分、荷降ろし作業も17分から15分にさらに短縮を実現し、ドライバー負担のさらなる軽減につなげた。
エフピコ物流では、現在では一部エリアやルートにとどまっている新パレットの運用を順次全国に拡大し、ドライバーの作業負担軽減と物流効率化に推進していくとしている。
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