カーゴニュース 2024年6月25日 第5253号
味の素冷凍食品(本社・東京都中央区、寺本博之社長)、テーブルマーク(本社・東京都中央区、松田要輔社長)、ニチレイ(本社・東京都中央区、大櫛顕也社長)、ニッスイ(本社・東京都港区、浜田晋吾社長)、マルハニチロ(本社・東京都江東区、池見賢社長)は19日、冷凍食品物流における効率的で安定的な物流体制の実現と持続的成長に向け、検討を協働で進めると発表した。日本冷凍食品協会が2023年12月25日に公表した「物流の適正化・生産性向上に向けた冷凍食品業界の自主行動計画」に対応していく。
これまでも5社は、個社同士の取り組み連携の中で全国各エリアでの共同物流を行ってきたが、今後は、これを基盤としながらも5社による新たな協働検討体制により冷凍食品物流のさらなる基盤強化を図る。具体的には、共同物流を拡大し、共同保管・配送による積載率の向上と物流ネットワークの安定化を目指す。物流現場の生産性向上へ協働で取り組み、物流GⅩ・DXの推進として共通プラットフォームによるデータ共有・利活用を推進する。
今後も深刻さが増していく物流業界の労働力不足への対応やGHG排出量の削減といった環境保全への配慮など、物流全般に関する諸課題への速やかな対応が求められる中、冷凍食品物流では手荷役が多いなど特有の課題解決も迫られている。こうした背景の中、冷凍食品物流の効率性を高めていくためには、個社単体での対策を進めることに加えて、5社による新たな協働体制により、既存の枠組みを超えた取り組みを推進していくことで、冷凍食品物流全体の生産性向上や持続的成長、今後の業界標準化への促進にもつながると判断した。
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