カーゴニュース 2024年7月4日 第5256号
鈴与(本社・静岡市清水区、鈴木健一郎社長)は1日、兵庫県尼崎市に医療機器を取り扱う「尼崎メディカルセンター」(写真)を稼働した。医療機器製造業登録倉庫として輸入手配から在庫保管、流通加工、入出荷対応といった物流業務に加え、検品やラベル貼付などの薬機法にもとづく製造業務、出荷判定業務まで一貫して対応する。
「ESR尼崎ディストリビューションセンター」オフィスC4階部分に入居し、倉庫延床面積は5450㎡。阪神高速・尼崎末広ICから0・7㎞で西日本への輸送アクセスに優れるほか、大阪港にも13㎞、車で15分の好立地にある。BCP面では防潮堤や地盤のかさ上げによる水害対策に加え、地震対策として上級クラスの座屈拘束ブレースを採用。非常用自家発電機を整備し災害時でも安定したサービスを提供する。
また、品質マネジメントシステムに関する国際規格「ISO13485:2016認証」も取得し、専門の庫内スタッフが対応。鈴与では60社以上の医療機器物流・製造業務における豊富な経験と実績を持ち、「クラスⅠ(人体に与えるリスクが低いもの)」から「クラスⅣ(人体に与えるリスクが高いもの)」に至る多様な医療機器に関するノウハウを生かして、高品質かつ安定したサービスが提供可能という。
同社では「『2024年問題』により自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制が適用されたが、とくに医薬品や医療機器分野において、配送の遅配や輸送品質の低下は致命的な問題。医療機器を専門とした物流拠点を構えることで、西日本への医療機器の安定した配送および利便性の向上につなげていく」としている。
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