Ｔ２（本社・東京都千代田区、森本成城ＣＥＯ）、佐川急便（本社・京都市南区、本村正秀社長）、セイノーホールディングス（本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長）の３社は11日、Ｔ２が開発した自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を東京～大阪間の高速道路の一部区間で実施すると発表した。実験期間は今年10月から２０２５年６月まで。レベル４の自動運転トラックが貨物を積載した状態で幹線輸送の公道実証を行うのは日本初となる。

　Ｔ２が持つ自動運転技術と佐川、セイノー両社の運送オペレーションノウハウをかけ合わせることで新たな運送モデルを創造し、27年のレベル４自動運転トラックを活用した幹線輸送の実現を目指す。実証実験は東京～大阪間の高速道路のうち、東名高速、新東名高速、伊勢湾岸道、名神高速、新名神高速、京滋バイパスを使用。トラックレベル４自動運転に向け高速道路上で自動運転を行うほか、貨物を積載した幹線輸送における自動運転の路線を検証していく。様々な条件下の公道において実際の荷物を輸送することで、将来の事業化に向けた知見の獲得や改善点の洗い出しを進める。

　また、今回の実証実験を契機として、自動運転トラックでの幹線輸送実現に向けた協議会の設立も今後検討していく。