物流業務のアウトソーシング事業を手がける三協(本社・大阪府東大阪市、山田孝治代表取締役)は7月31日、倉庫見学会の参加企業を対象としたアンケートを実施し、その結果を公表した。それによると、倉庫を利用する企業の多くが「誤出荷」を課題に挙げていることがわかった。また、「在庫差異」や「倉庫のスペース不足」も課題の上位に挙がった。
この調査は、三協が実施した倉庫見学会に参加した企業836社を対象に実施したもの。参加企業のうち79・31%が自社物流を行っており、アウトソーシングの利用については「一部」が12・80%、「全部」が7・89%となっている。倉庫利用における課題について複数回答による調査を行ったところ、「誤出荷が多い」が476ptで最多となり、「在庫が合わない」が457ptで続いた。このほか、「保管場所が不足している」や「繁忙期と閑散期の人員調達」などが上位を占めた。
また、参加企業が利用している倉庫スペースの規模別で上位3つの課題を比較したところ、「0坪~100坪」「100~300坪」「300~500坪」の企業では、いずれも「誤出荷が多い」「在庫が合わない」「保管場所が不足している」が重要課題として共通していた。一方、「500坪以上」の企業では「繁忙期と閑散期の人員調達」が2位となり、利用する倉庫スペースの規模が大きい企業では、人手不足や労働力調整で課題を抱えていたことがわかった。
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