運輸労連(成田幸隆中央執行委員長)は7日、記者懇談会を開き、今後の運動の方向性などについて語った。成田委員長(写真)はこの中で、来春闘に向け「今春闘では大きな成果があったものの、連合の集計結果などを見ても世の中との差はまだ大きい。(次の春闘では)社会的にインパクトのある取り組みが必要だ」との認識を示した。
成田委員長は「ビジネスの世界ではよく、効率化や付加価値の創出などが言われる。物流も効率化が求められており、これは避けて通れないが、付加価値とは価値の上に付加があるものだと思っている。まずは価値、我々の世界では労働ということになるが、物流は価値があるものだということを我々自身がしっかり理解した上で、自信を持って適正運賃・料金を収受していかなければならない。そして、その先に付加価値があると思っているので、自分たちの労働や物流にしっかり自信を持ちながら、お客様企業に説明していくことが大切だ。物流企業についても、そのことを求めていきたい」と述べた。
このほか、ライドシェアについては「タクシー業界だけの話ではない。2種免許もなく、タクシー会社の管理下でもないものが進出できるような状況になれば、トラックの世界も今後どうなるか分からない」と危機感を示し、交運労協の場を通じて運動していく考えを述べた。
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