カーゴニュース 2024年4月16日 第5234号

物流業の「人手不足倒産」は過去最多

時間外労働上限規制で今後も増加の可能性

2024/04/16 18:21
物流データ・統計・調査

 帝国データバンクによると、従業員の退職や採用難、人件費高騰などに起因する「人手不足倒産」は、2023年度に313件発生し、過去最多を更新した。とくに直近の3月は49件にのぼり、月次ベースで最も多い件数となった。

 

 23年度は、4月から時間外労働の上限規制が始まる「2024年問題」の対象業種である建設業は94件、物流業は46件とそれぞれ過去最多となり、既に事態は深刻。社会インフラとして欠かせない両業種は、人材募集や生産性向上など早急な対策を迫られている。

 

 足元では建設・物流業の人手不足割合は7割前後で推移し、全体(52・4%)を大きく上回る。人手不足感が高止まりし、緩和する兆しは見られない状況下で時間外労働の上限規制がスタートしたことで、人手不足倒産は今後も過去最多を更新する可能性がある。

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