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苫小牧で賃貸型危険物倉庫を開発
2025/09/09
倉庫・物流施設
危険物・化学品
カーゴニュース 2024年10月8日 第5281号
藤原運輸(本社・大阪市西区、藤原輝之社長)は今月から、大阪市大正区で同社初となる危険物倉庫4棟(計4000㎡)の営業を開始する。うち1棟は大阪港エリアでも希少な定温危険物倉庫となっており、温度管理が必要な危険物の保管需要も取り込む。今後、港運・陸運両部門や国際物流機能と危険物倉庫を組み合わせたワンストップサービスを提供していく。
同社では、大阪市大正区鶴町で運営していた鉄鋼関連の倉庫が老朽化を受けて建て替えるにあたり、工業専用地域にあり、大阪港からのアクセス性にも優れた同地に危険物倉庫を建設し、危険物物流分野に参入することとした。
約1万㎡の敷地に建設した危険物倉庫(約1000㎡)4棟のうち3棟は常温で、消防法おもに危険物第4類を想定。うち1棟は庫内を3分割が可能で、後付けで空調を設置できる断熱設計とした。定温危険物倉庫は2分割でき、危険物第4類と5類に対応する。
輸出入貨物を取り込むため、危険物倉庫の一部は保税蔵置場にする計画。併設して建設した荷捌き棟にはドックレベラーを設置し、荷捌きやピッキングなどの作業を法令に基づいた形で行える。また、定温危険物倉庫には保管効率を高めるラックを導入する。
危険物倉庫の建設で実績のある設計・施工会社、三和建設の提案を受け、倉庫等の大規模庇等の建築面積の緩和措置を活用し、4・9mの庇を確保。1mの嵩上げにより大雨による浸水リスクを下げ、非常用発電機を導入するなどBCP対策も充実させた。
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