実証に使用するタンクローリー

カーゴニュース 2024年10月17日 第5284号

出光興産
燃料油配送時のCO2でオフセット実証

北海道で開始、全国展開も視野に

2024/10/16 16:00
荷主・物流子会社 環境・CSR

 出光興産(本社・東京都千代田区、木藤俊一社長)は10日、北海道で同社グループの燃料油の輸配送を担う一部の運送会社のタンクローリーに、「出光カーボンオフセットfuel」を導入した。これにより、月あたり約200tのCO2オフセット効果を見込む。今後は全国展開へ向けて、2025年までに道内すべての運送会社への導入を目指す。

 

 「出光カーボンオフセットfuel」は、燃料油の使用時に発生するCO2排出量をカーボンクレジットによりオフセットし、脱炭素への取り組みを促進するカーボンクレジット付き燃料油として、2023年7月に発売を開始。これまで、主に工場などの顧客のスコープ1に該当するCO2排出量のオフセットを進めてきた。

 

 今回、燃料油の配送に伴うCO2に対して初めて活用し、物流面でのCO2オフセットを実証。北海道内で出光興産グループの燃料油配送を担う一部運送会社のタンクローリー約20台で導入する。今後は25年までの道内すべての運送会社およびタンクローリーへの導入を目指す。なお、今回の導入による効果はスコープ3のカテゴリー9に相当する。

 

 出光興産は北海道において、バイオディーゼル燃料を混合した軽油「出光バイオディーゼル5」の供給体制の構築や船舶用バイオ混合燃料の実用化に向けた取り組みを行ってきた。北海道を「出光カーボンオフセットfuel」など低炭素エネルギー・ソリューション導入のモデル地域と位置づけており、将来的な全国展開も視野に入れる。

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