三和建設(本社・大阪市淀川区、森本尚孝社長)の特殊機能倉庫に特化した倉庫建設ブランド「RiSOKO(リソウコ)」では9月から10月にかけて危険物倉庫9棟が完工した。同社は危険物倉庫の受注を順調に伸ばしており、現在5府県で8プロジェクト29棟を計画、設計、施工中だ。
今回完工したのは、山九の北勢第3物流センター(三重県菰野町)、藤原運輸の大正ケミカルセンター(大阪市大正区)、横田瀝青興業(兵庫県姫路市)の倉庫施設。
このうち藤原運輸の大正ケミカルセンターでは、同業他社向けの見学会(写真)を開催。当日は午前・午後の2部制で26社103人が参加し、倉庫の仕様や設計プロセスなど、通常は公開しない内容についても詳しく説明を行った。
三和建設によると、近年港湾運送以外の物流業者やディベロッパーが事業主となり、内陸部かつ複数棟同時で危険物倉庫を施工する案件が増加。また、国土交通省の発表によれば、2021年から危険物倉庫の床面積は毎年ほぼ2ケタ増えている。
企業各社のコンプライアンス意識の高まりに加えて、国家戦略としてのリチウムイオン蓄電池や半導体の増産体制の整備、EC市場の拡大など輸出入に限らない国内物流での危険物の取扱量の増大が背景とみられる。
特殊な機能倉庫建設には、実績を積み上げることで得られる技術や法令知識・行政協議など高度な専門性が必要となり、三和建設はこうしたノウハウをもとに、顧客にとってジャストスペックの倉庫を提供し、事業発展に貢献する。
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