カーゴニュース 2025年1月14日 第5307号
「和の経営」で継続的な事業の発展を
トナミホールディングス社長 髙田和夫
今年の経済活動は賃上げや物価上昇の鈍化が実質賃金を押し上げ、個人消費を支えると予想されており、緩やかに回復することが期待される。様々な環境が大きく変化する中において、当社は2024年4月から開始した第23次中期経営計画「GO! NEXT PLAN 2026」の初年度の取り組みを進めており、「和の経営」理念に基づいた事業運営で事業の継続的な発展を図れるように取り組んでいく。一人ひとりが状況を見極めながらも確実に行動することで、当社に大きな成長をもたらす一年となるよう、全員が一丸となって取り組んでいくことを期待している。
現場にこそ答えがある
第一貨物社長 米田総一郎
今年4月から始まる新年度は新たに第14次中期経営計画がスタートする。何をなすべきか、現場にこそ答えがある。各事業所で個別の収支改善策を検討してほしい。まず、特積み事業の収支改善が必要だ。特積み事業はネットワーク維持にコストが伴うが、ネットワークの強みとして、発送顧客だけで約2万社との接点という財産がある。 業界全体としては、協業・分業の潮流があるが、当社は東北の基盤を保持していく中で活路を見出すべきであり、この財産を活かし、特積み以外にも、利用や区域といった、お客様の多様なニーズをとらえ、できるものは内製化しつつ、輸送事業全体の収支改善を加速させよう。
厳しい局面をグループ一丸で克服
近鉄エクスプレス社長 鳥居伸年
eコマースの台頭により、サプライチェーンが大きく変容する中、市場競争のさらなる激化により、利益確保が厳しくなることが想定される。目標達成に向かって、物量・販売の拡大や適正な利益確保などを着実に実行してほしい。リスクをチャンスに変えるべく、各従業員、各箇所、各法人がアンテナを高く掲げ、グループ全体で情報を共有し、それぞれの課題に対峙し、進化していこう。今年は乙巳(きのとみ)の年であり、成長と結実の時期と言われている。結実のためには辛抱強さと焦らずに粘り強く取り組む姿勢が重要であり、企業のあり様にも重なるように思われ、厳しい局面をグループ一丸となって克服していきたい。
組織運営体制再編で成長を加速
郵船ロジスティクス社長 岡本宏行
今年は2017年から始まった中長期経営計画の最終年度を迎える。変化の激しい時代だが、長期的な視点を持ちながら変化する情勢に迅速に適応することで持続的な成長を目指す。その成長を加速するため、組織運営体制を再編し、25年度から新たな体制でサービスを提供していく。当社は2月に設立70周年を迎えるが、「世界で認められ選ばれ続ける企業」になるためには、まずは従業員一人ひとりから選ばれる会社であることが重要だ。個性と能力を発揮して生き生きと楽しく働ける職場環境を世界中に作っていく。互いを尊重し、様々な価値観を受け入れる多様性こそが、私たちの強みであり、より良いサービスの提供につながると信じている。
供給力をさらに高めて事業拡大を
鈴与社長 鈴木健一郎
世界的にもインフレが続く国が多いが、日本においても人手不足が課題となり、間違いなくインフレが続く。
このような状況下においては供給力を持つ企業が競争優位となり勝ち残る。
当社グループは昨年に引き続き供給力を高め、顧客への供給責任を果たしたうえで事業拡大を狙う。
そのためには、人を惹きつける魅力的な業界、魅力的な会社にしていくことが絶対条件となる。
競争優位となる水準で賃上げを行うとともに、Well-being(ウェルビーイング)の取り組みもさらに進めていこう。
グループらしい価値創出の追求を
ニチレイ社長 大櫛顕也
今年、ニチレイグループは創立80周年を迎える。新たな価値創造に向けて挑戦し続けてきたその真髄にあるものは、私たちのミッション「くらしを見つめ、人々に心の満足を提供する」だ。これからも、そこに寄せる思いは変わることなく生き続ける。世界に目を向けると、価値観の多様化が進む一方で、人口増加や気候変動による食の格差問題が顕在化している。私たちの強みを生かし、解決したい社会課題はなにか。どんな商品やサービスを生み出したいか。ニチレイらしい新しい価値を提供するため、一人ひとりがミッションに立ち返りつつ、自由な発想で考えてみてほしい。ニチレイグループだからこそ生み出せる価値創出を追求していこう。
ケミカル品物流ビジネスを新しい成長軌道に
三菱ケミカル物流社長 相川幹治
足元の業績は、料金の適正化や要員数管理、コスト削減などに努め、規律ある事業運営に向けた努力の効果が出てきている。来年度以降も安定して利益を出し続けるために、歴史的な強みである「幅広いケミカル品物流の経験・ノウハウ・技術力」「安全・安定・コンプライアンスへの体系的な取り組み」「多様なケミカル品物流オペレーションを熟知」――の3つを強化し、新しい強みであるDX推進力と融合させたうえで、ケミカル品物流ビジネスを新しい成長軌道に乗せていく。社員一丸となって、生産性・付加価値を向上させ、「ケミカル品物流分野で安全・安定&効率物流を提供するリーディングカンパニーとなる」というビジョンを実現しよう。
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