カーゴニュース 2025年2月13日 第5315号
大和ハウスグループの大和物流(本社・大阪市西区、杉山克博社長)とHacobu(ハコブ、本社・東京都港区、佐々木太郎社長CEO)は5日、大和物流の物流センター18拠点の軒先情報を、トラックドライバー向けスマートフォンアプリ「MOVO Driver(ムーボ・ドライバー)」で公開すると発表した。効率的な情報共有により、ドライバーの情報収集業務の負荷軽減を図る。
トラック運送の取引における「多重下請け構造」では、着荷主が発荷主に受付時間や場所、入場口などの軒先情報を伝えても、途中で情報が分断され、実配送を担うドライバーまで十分に情報が伝わっていないケースが発生。そのため、ドライバー自ら物流センターに電話で軒先情報を確認するなどの負担が生じている。
大和物流は全国で物流センターを運営しており、Hacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を18拠点に導入し、荷待ち・荷役時間削減に取り組むなどドライバーの負荷軽減を推進。今回、「MOVO Driver」の機能のひとつである「物流情報マップ」に18拠点の軒先情報を公開することで、情報の分断によるトラブルを防ぐ。また、自社Webサイト内の物流センター情報ページでも軒先情報を発信する。公開する軒先情報は受付時間や構内での待機の可否、入場口、受付場所、夜間受付の有無、荷役を行う際の物流センターからドライバーへの連絡方法、問い合わせ先、予約受付システムの種類となる。
大和物流は「MOVO Berth」を12月末までに50拠点以上の物流センターへ導入を拡大する予定としており、「今後も『ドライバーに優しい環境整備』のため、継続的に情報発信を進めていく」としている。
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