カーゴニュース 2025年6月3日 第5343号
日清食品(本社・東京都新宿区、安藤徳隆社長)とT2(本社・東京都千代田区、森本成城代表取締役)は5月26日、自動運転トラックによる幹線輸送の実証実験を関東~関西間の高速道路の一部区間で開始すると発表した。将来的なレベル4自動運転による製品輸送実現を見据え、12型パレットを利用した軽量貨物輸送の効率化を検証する。
両社は今回、軽量貨物輸送で多く使用されている12型パレット(1200×1000㎜)を利用し、トラックの荷台容積を最大限に活用する輸送モデルが、自動運転の場合でも機能するかを検証する。同パレットに日清食品の「カップヌードル ビッグ」を積み込むと、11型パレット(1100×1100㎜)を使用した場合と比べ、約117%のケース数を積載できるという。レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの2027年開始を目指し、まずはドライバーが常に乗車した状態で、レベル2相当の自動運転を実証する。
実証実験は6月5~6日にかけて、関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で実施する。車両には即席麺を積載し、1日目は日清食品の関東工場(茨城県取手市)から関西エリアの自社倉庫(大阪府摂津市)までの輸送で実証。2日目は関西工場(滋賀県栗東市)から関東エリアの委託倉庫(神奈川県横浜市)までの輸送で行う。
同実証を通じて、貨物を積載した幹線輸送での自動運転の走行ルートと走行所要時間、渋滞や気象など事前に想定した条件における走行オペレーションの有効性、積載した即席麺への影響を検証。日清食品は拠点・運行ルートの選定、実証貨物の手配を担当し、T2は全体のマネジメントと実験用車両の手配を担う。
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