カーゴニュース 2024年5月14日 第5241号
三和倉庫(本社・横浜市緑区、辻川立史氏社長)は21日、千葉事業所(千葉県市原市)で新たな危険物倉庫(1000㎡)を竣工する。消防法第4類に対応し、周辺のコンビナート地区メーカーの保管需要を取り込む。
千葉事業所は京葉コンビナート内に位置し、普通品倉庫、危険物倉庫を備え、コンビナート各種工場向けの原料の一時保管と供給、製品の保管・全国配送の拠点として運用。工場の定期修繕前に発生する一時的な大量保管にも対応できる。
2016年に定温対応の危険物倉庫(約1000㎡)、21年に常温の危険物倉庫(同)を増設し、いずれも早期に満床となった。新倉庫も竣工前から順調に集荷が進んでおり、将来的に京浜地区の倉庫をスクラップ&ビルド(S&B)する際の貨物の一時移転先としても活用する。
横浜事業所(横浜市緑区)では、普通品倉庫2棟を取り壊し、医薬品に対応した定温自動倉庫(延床面積約8300㎡)を建設し、26年4月の竣工予定。動物薬を含む医薬品原料のほか、親会社の日本曹達が増産を計画している医薬品添加剤の取り扱いも想定する。
新倉庫は空調完備、全床防塵仕様とし、自動倉庫に直結した荷捌き場などを設置。GDPガイドラインに対応した高品質なサービスを提供する。減震ラックの採用や非常用電源の導入などによりBCP対策も強化する。
このほか、大東事業所(大阪市大東市)のリニューアルにも着手。第1期では、事務所の建て替えの後、現有の危険物倉庫6棟のうち3棟を取り壊し、危険物自動ラック倉庫を建設。26年半ばの完成を目指す。
キャパシティー拡大と省人化を見据え、自動倉庫を採用するもので、収容能力は3000パレット超。減震ラックを採用し、停電に備え非常用電源を導入する。第2期では、普通品倉庫と残りの3棟の危険物倉庫のS&Bに取り組み、29年末までに完了を目指す。
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