カーゴニュース 2025年6月5日 第5344号
総合車両製作所(本社・横浜市金沢区、照井英之社長)は5月27日、都内で「パノラマボックス100台ご発注感謝の集い」を開催、パノラマボックスのユーザー企業などが出席した。
照井社長は「2018年の量産1号機の完成から7年間で100台となったことに感謝する。当社は日本で唯一、鉄道貨物輸送用コンテナの製造ラインを持っている。今後も物流業界の課題解決に寄与できる新しいコンテナの開発・製造を行っていく」と挨拶した。また、来賓を代表して、福山通運常務執行役員の岡本泰氏が「パノラマボックスは当社のニーズと合致したコンテナ。現在100社の貨物と想いを載せて日本全国を運行している。お客様のニーズに応えていくためにも、今後も協力をお願いしたい」と述べた。
その後「100台のあゆみ」を映像とともに紹介、15年に試作機を制作し、18年には量産第1号が完成、20年には約40台まで納入が増えていった。照井社長は当時を振り返り「開発時は31ftの側方開きコンテナは油圧式ウイングコンテナが主流だったが、お客様からはメンテナンスコストと故障、油漏れが課題だと聞いていた。この課題に対して、三方が手動による観音開き構造の31ftコンテナの開発に着手した」と話す。
「パノラマボックス」は故障リスクや油漏れによる汚損リスクを低減するとともに、低価格で故障が少ないメリットがある。一方で開閉に時間がかかる課題があり、現在、開閉軸数を減らし、軽量化するなどの改良型「パノラマボックス」を和歌山事業所で開発している。
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