在庫管理の最適化を実感した企業が多い

カーゴニュース 2024年4月11日 第5233号

WMS導入企業の約7割がメリット実感

約半数が倉庫管理のコストを削減

2024/04/11 16:08
物流データ・統計・調査 マテハン DX・システム・新技術

 在庫・倉庫管理サービスなどのソリューションを提供するダイアログ(本社・東京都品川区、方志嘉孝代表取締役)は5日、倉庫管理システム(WMS)の導入・運用に関する実態調査を実施した。その結果、WMSを導入した企業の約7割が在庫管理の最適化などのメリットを実感しており、そのうち約半数は倉庫管理のコスト削減を実現していることがわかった。

 

 同調査は、WMSを導入している倉庫・物流業の経営者など103人を対象に、インターネット調査で行われたもの。結果によると、WMS導入前に経営目線で感じていた課題の有無については、最多が「かなりあった」で33・9%、次いで「ややあった」が31・1%となり、計65・0%が経営目線での課題を感じていた。課題の内容については、「非効率的な作業プロセスによる生産性の低下」(59・7%)、「コスト管理と効率化(利益率の低下)」(56・7%)、「データ不足による戦略的な意思決定の遅延」(55・2%)といった回答が上位に挙がった。

 

 また、WMS導入後の経営上のメリットに関しては、「非常に感じている」(29・2%)、「やや感じている」(41・7%)を合わせて、70・9%の事業者が導入によるメリットを実感していた。具体的なメリットの内容については「在庫管理の最適化とコスト削減(利益率向上)」が64・4%で最も多く、次いで「データの可視化・分析による意思決定のスピート向上」(45・6%)、「顧客満足度の向上によるリピート率向上」(35・6%)と続いた。さらに、WMS導入後の倉庫管理にかかるコストの変化については、最多である「10~19%減少」(21・4%)を含め、約半数がコスト減少を実感していた。

 

 今後、WMSに期待していることについては「複数拠点の在庫閲覧・操作の一元化」(49・5%)、「基幹のECシステムとの連携はスムーズにできる」(46・6%)など、さらなる業務効率化の実現に期待を寄せる声が多かった。

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