カーゴニュース 2025年9月18日 第5372号
野村不動産(本社・東京都港区、松尾大作社長)は11日、大規模物流施設「Landport横浜杉田」(横浜市金沢区)の屋上で約160㎡のスマートコミュニティ農園「“Vegestic Farm”Yokohama Sugita by grow」(写真)を8日にオープンしたと発表した。プランティオが提供するデジタルファーミングプラットフォーム「grow」を搭載した、DX化された共同運営型の農園となり、マルチテナント型物流施設への設置は国内初となる。
同農園は、プランティオが独自開発したIoTセンサー「grow CONNECT」により、土壌水分量・温度の分析・水やりのタイミングなどを「grow アプリ」を通じて利用者に通知し、スマートに野菜を栽培することができる。共同栽培のため、初めて訪れたその日から野菜への水やり、葉の間引きなど工程の途中から携わることが可能。栽培する野菜はワーカー自身が決定し、共同栽培を通じてコミュニティの活性化に寄与する。
9日に行われたオープニングイベントでは、農園への愛着や帰属意識を持ってもらうことを目的に、施設のワーカーや関係者で協力し、土入れや種まきを行った。今後は、施設内の広場と屋上農園の両方を活用したイベントの定期開催を予定しているほか、施設内に植樹されている歴史的樹木の「杉田梅」をモチーフとした江戸時代の食や農にちなんだコンテンツを随時提供する。また、食と農の学び場づくりや企業間交流、憩いの場としての利用、ワーカー参加型のワークショップなどを通じて、ワークライフバランスの向上も図る。将来的には地域住民を迎え入れ、“食農”体験による交流の場となることを目指していく。
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