カーゴニュース 2025年10月14日 第5378号
醍醐倉庫(本社・東京都大田区、醍醐正明社長)は4日、バザール「道々橋の蔵出し市」を開催した。荷主の滞留在庫を地域の住民向けにリーズナブルな価格で販売する恒例のイベントで、今回が22回目。当日は朝10時のオープンに合わせて、掘り出し物を探しに来た地域の人たちの長い列ができていた。
同社は「物流を通して社会に貢献する」を企業理念とし、「お客様」「社員」「地域」の3つへの貢献を目指している。荷主の滞留在庫を倉庫で販売することで、地域と荷主の両方に貢献するバザールは、醍醐倉庫の企業理念に沿ったもので、毎年10月に開催。地域の人たちが楽しみにするイベントとなっている。
今回は醍醐倉庫の荷主など11社が出店。倉庫の1階に各社が「店舗」を設営し、アパレル製品、革製品、アクセサリー・時計、リサイクル技術を使った製品、地元企業の食品などをお得な価格で提供。醍醐氏と親交がある冷凍冷蔵倉庫・総合食品卸の千代田も自社企画の商材を販売した。
ゆきがや太鼓のパフォーマンス、タイムセール、大抽選会など、買い物以外にも1日中楽しめるように工夫し、今回は新たに子ども向けに「スーパーボールすくい」コーナーも設けた。地元B級グルメの「東京大田汐焼きそば」、焼き鳥、キッチンカーなど飲食ブースも設けられ、賑わいを見せた。
このほか、「下町ボブスレー」も展示。来年2月に開催されるミラノ・コルティナ冬季五輪では、イタリア代表ボブスレーチームにそりを提供することが決まっており、子どもたちが展示されたそりに試乗。当日は「朝日小学生新聞」の記者が取材に訪れるなど、注目を集めていた。
醍醐社長は、「倉庫で働いていると外部の人と接触する機会が限られている。バザールの運営を通じて、地域の人や荷主企業の担当者と交流できることは社員にとっても貴重な経験となる。地域の人から感謝され、笑顔が見られるのは社員にとっても嬉しいことであり、バザールの運営を社員にも楽しんでもらいたい」と話している。
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