カーゴニュース 2026年2月5日 第5408号
ブリヂストン(本社・東京都中央区、森田泰博Global CEO)の社内ベンチャーであるソフトロボティクスベンチャーズは、ゴム人工筋肉を使ったロボットハンド「TETOTE」商品ラインナップを拡充し、高重量対応モデルを公開した。
「TETOTE」は、タイヤやホースの開発・生産におけるノウハウを活用したゴム人工筋肉を指の部分に適用したロボットハンド。対象製品ごとにハンドを変えたり特注ハンドを作成する必要がなく、ワークの形状や素材が多岐にわたる環境でも使用可能な点が特長だ。
商品を掴む・置くという単純作業だけでなく、簡単な組付けにも活用できるほかマスターレス方式のカメラによって、ランダムな商品へも対応できる。また、置いた商品の微調整や、エフ(荷札)などの紙の取り外し、空ケースの移動など、人間が行うような微細で柔軟な動作ができる。省スペースで設置できるため、既に稼働している製造ラインにも導入可能。現在、自動車業界等で検証を進めており、今年中の導入を目指す。
1月21日から東京ビッグサイトで開催された「第10回ロボデックス」では、ワーク重量6㎏帯までカバーできる「ストロングモデル―6」と、ワーク可搬重量12㎏帯までカバーできる「ストロングモデル―12」が初公開された。
「ストロングモデル―6」は、自動車内装部品の方向を持ち替えながら取付位置にセットする工程を、「ストロングモデル―12」は10㎏を超える自動車エンジン部品の搬送置きする様子を披露した。
また、すでに公開されている「スタンダードモデル」と「スリムモデル」は、自動加工機投入前の工程を想定した治具セットソリューションのデモを行い、2つの「TETOTE」が連動して、治具準備や部品を自動でセットする様子を披露した。
ソフトロボティクスベンチャーズの音山哲一CEOは「フィジカルAIを搭載し社会実装に資するロボットハンドはまだ広がっていないが、『TETOTE』は、製造業が本当に困っている工程を救うことができる。日本の産業界を、もう一度盛り返すための貢献をしたい」と開発の意義を語る。
今後は重工業や半導体を含めた製造業全体での導入拡大を目指す方針だ。
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