カーゴニュース 2026年5月19日 第5435号
セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は12日、会社の理念や社長の考え方を反映したチャット型ツール「AI社長」を新入社員研修や入社後のフォローアップに導入したと発表した。
「AI社長」は、もともとは管理職教育用に社内で開発したツールで、職場での課題に対し企業理念に沿った行動をとることを支援する目的で活用していた。今回、これを新入社員向けにチューニングし、入社から研修期間、配属に至るまでの不安や悩みに対して、同社の理念に基づいた助言や励ましを行う「伴走型」ツールにしたもの。
同社グループでは、全国各地で多様な職種の従業員が勤務しており、従業員が直接、社長の考え方に触れる機会は限られ、「理念の浸透」が課題となっていた。こうした課題に対し、チャット型AIツールにより、新入社員が社長の考え方に触れながら安心して相談できる環境が整い、帰属意識の向上や定着率の改善、主体的な成長が期待できる。
4月にはセイノーグループ28社の新入社員約330人がAI社長と1対1で対話し、日々の業務や人間関係、メンタル面の不安などを自由に相談。また5月以降は、西濃運輸に入社した総合職の新入社員約50人が毎月8日にAI社長に「上手くいったこと/いかなかったこと」などを近況報告。AI社長が、内容に応じて受容・称賛・励ましを行い、新入社員の前向きな行動を継続的にサポートしている。
相談内容を見てみると、実務面では「運転や現場作業に関する不安」「電話対応に関する不安」が多いほか、コミュニケーションや人間関係について「先輩・上司・社内との関係構築」「顧客対応に関する不安」、メンタル面では「失敗への恐怖や気持ちの切り替え」に関する相談が寄せられる傾向にあった。
今後は、回答内容の分析を通じてAIの精度を向上させるとともに、継続的なフォロー体制の強化や他階層への展開も検討していく。
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