物流現場をトータルコーディネート

カーゴニュース 2026年6月30日 第5447号

ズームアップ/NX商事
物流機器の導入をワンストップで支援

販売から工事、業務支援までをカバー

2026/06/29 16:00
全文公開記事 マテハン DX・システム・新技術

 NXグループの総合物流商社として幅広い事業を展開するNX商事(本社・東京都港区、青木進社長)。その事業領域はエネルギー供給や車両整備・製作、「ロジスティクスサポート(LS)」と呼ばれる物流支援事業など多岐にわたるが、そのなかでも中核事業のひとつと言えるのが物流商品・機器部門だ。同部門では、単なる物流資材や機器の販売だけにとどまらず、資機材の設置工事や物流施設の開設に伴う業務支援などをワンストップで提供。特定メーカーに偏らないマルチベンダーとして、顧客ニーズに沿った最適な自動化マテハン機器を選定・提供できることを強みにしている。

 

物流施設のファシリティ工事全般に対応

 

 物流商品・機器部門の業務は大きく3つのカテゴリに分けられる。ひとつ目はオフィス・生活関連商品や安全・作業用品などを販売する商品カテゴリで、2つ目が段ボールをはじめとする各種包装資材を販売する包装カテゴリである。そして、3つ目がラック・コンベヤや自動化マテハン機器など各種物流機器の販売、ファシリティ工事を手がける機器カテゴリで、同部門の売上高の約6割を占める主力事業となっている。

 

 「物流商品・機器部門は物販のみを行っていると思われがちだが、実態は大きく違う」と語るのは、常務執行役員物流商品・機器部担当兼物流商品・機器部長の新妻章浩氏。

 

 まず、包装資材については、包装設計を得意とする包装専士、包装管理士が在籍しており、商品・輸送環境に最適な設計やコストダウンを目的とした設計など、単純な仕入販売ではなくメーカーに近いサービスも提供している。

 

 また、物流機器や設備の販売は設置工事を伴うものが大半であり、同社は特定建設業の資格を持ち、自動化マテハン機器の設置工事をはじめ、物流施設内の空調工事や電気工事、事務所を設けるための造作工事や給排水工事など広範囲に対応。新妻氏は「各種工事に対応した有資格者を社内に多数配置することで、物流施設に欠かせないファシリティ工事全般を請け負う体制を整備している」と説明する。

 

 さらに、物流施設の開設に伴う物量調査・分析、官公庁への申請、工程管理などの支援業務も得意としており、「物流施設で必要とされる、資機材と設備の供給、工事、業務支援という各種機能を、ワンストップかつ全国どこでも同一の品質で提供できることが当社最大の強み」と強調する。

 

 同社の2025年12月期業績は売上高が3659億8000万円、このうち物流商品・機器部門の売上は約17%を占める。大型案件の有無によって業績が左右される面はあるものの、近年は右肩上がりでの成長が続いている。

「NX-OCTO∞PASS」の入出荷作業進捗画面

WES自社開発でマルチベンダーの強み活かす

 

 同社のもうひとつの強みになっているのが、マルチベンダーであること。顧客が求める機能・コストなどに応じて、メーカーに捕らわれない多種多様な機器を自由に調達・提供できることが、優位性につながっているという。

 

 近年の自動化マテハン機器は、マルチテナント型物流施設の増加やEC物流の進展、中国系物流ロボットメーカーの台頭などにより、トレンドが大きく変化。「賃借型の物流センターが増えたことで、従来の固定型の設備からAMRを活用したGTP方式のピッキングロボットなどへのシフトが進み、価格面を含めより柔軟に機器が導入できる環境が整ってきた」と指摘する。機器も年々進化しており、顧客ニーズに沿った最新機器を選ぶためにも、マルチベンダーとしての機動力が強みとして発揮される場面が増えている。

 

 そうした変化に対応するため、同社は昨年1月にWES(Warehouse Execution System、倉庫運用管理システム)である「NX-OCT∞PASS(NXオクトパス)」を自社開発した。WMS(Warehouse Management System、倉庫管理システム)と個々の自動化機器を制御するWCS(Warehouse Control System、倉庫制御システム)とをつなぐミドルウェアの役割を持ち、WMSに負荷をかけることなく、違うメーカーの機器同士を低コストかつ短期間で連携させることが可能となる。「今後、自動化マテハン機器や物流ロボットの代替や、増設する場合でも、システム連携に必要となるインターフェースが実装済みのためスムーズな導入が可能になる」として、今後の利用拡大に自信をみせる。

 

法改正をビジネスチャンスに、事業部間連携も

 

 今後の販売拡大に向けては、物流を取り巻く法制度の改正をビジネスチャンスとして見据える。昨年は労働安全衛生規則が改正され、熱中症対策が強化されたことから、物流現場での遮熱対策の需要が高まった。その結果、空調工事やシーリングファン、遮熱塗装、遮熱シートなど各種工事への引き合いが急増し、業績を押し上げる要因ともなった。

 

 今期は、4月から改正物流効率化法が完全施行されたことに伴い、特定荷主などを中心に荷待ち時間短縮や荷役時間短縮、積載効率向上に対応した商材への需要が高まると見ている。新妻氏は「例えば、バース予約システムや伸縮ローラコンベヤなど商品自体は以前からあるものだが、中長期計画の策定が義務化された特定荷主などに、課題解決につながるソリューション提案を積極的に進めていきたい」と語る。

 

 また、顧客の輸出梱包や場内オペレーション業務を担うロジスティクスサポート(LS)事業部など、同社の他の事業部門との連携をさらに強化していく方針。「LS事業部の現場でも自動化へのニーズが年々高まっており、両部門が連携を深めることで提案の機会を増やしていきたい」と強調する。

 

 「物流商品・機器部門では『お客様の物流課題の解決に応えられる資機材やソリューションをワンストップで提供し、お客様に頼りにされる存在になる』というビジョンを掲げている。物流施設で必要とされる資機材や設備の調達・供給から工事機能、業務支援までをワンストップで全国に同じ品質で提供できる会社は少なく、その独自性をさらに磨いていくことで、さらなる成長を目指していきたい」と展望する

。    

新妻氏
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
  • バックナンバー

日付で探す

* 毎週火曜日・木曜日発行。(祝日は休刊)

第一倉庫株式会社 日本通運 uprのピーアール。 鉄道貨物協会 第一工業株式会社 アライプロバンス ジェイエスキューブ プロテクティブスニーカー協会 富士物流のホームページにニュースを提供中!! 日通NECロジスティクス提供 物流用語集