カーゴニュース 2026年9月15日 第5467号
ダイフク(本社・大阪市西淀川区、寺井友章社長)は8日、都内で会見を開き、今後の技術開発の方向性と、新開発の自動倉庫「シャトルラックLⅩ」と「ファインシャトル」の説明を行った。
寺井社長は「当社はフィジカルAIによるマテリアルハンドリングシステムの進化に挑戦を続けている。AIやロボットに代表される新技術と当社の持つ既存の製品が連携し、トータルで最適なシステムを構築できるのが強みだ」と説明した。同社では2030年に向けて完全無人化の実現を目指しているが、寺井社長は「搬送ロボットやアーム式に加えて、ヒューマノイド型ロボットの開発も進めている。今後は『薄いもの』や『柔らかいもの』のハンドリングが課題となり、24時間稼働し続ける耐久性も重要だ。また、単体のヒューマノイド型を完成させることがゴールなのではなく、自動化システム全体をより最適に構築することも求められる。30年の完全無人化へ向けた実証実験をスタートさせることが目標となる」と今後の方向性を展望した。
その後、常務執行役員イントラロジスティクス事業部門長の鳥谷則仁氏が新製品の説明を行った。パレット貨物用の「シャトルラックLⅩ」は前後左右の4方向に移動するシャトル台車と昇降用リフタを組み合わせることで、複雑な入出庫への対応を可能とする。また、倉庫スペースの特徴に合わせてラックを構成できるため、無駄なくスペースを活用し高い保管能力を持つ。加えて、シャトル台車やリフタ、ラックの追加といった波動対応力や拡張性も有する。
「ファインシャトル」はコンテナやダンボール用のハンガー式ケース自動倉庫となる。ラックの下段でAMRと連携し、貨物を積載するためケースシャトルの走行距離が短縮され、多頻度小口出荷に対応する高能力を発揮する。また、コンパクトな通路幅などで高密度保管を実現。後工程への搬送をAMRが行い、波動に応じての後工程レイアウトの変更やAMRや作業ステーションの増設も可能となる。
鳥谷氏は「近年、国内やアジアでシャトル型自動倉庫へのニーズが増えている。当社では他にも様々な自動倉庫のバリエーションを持っており、顧客の物流に合わせて最適なシステムを提案していく」と説明する。また、マテハンシステムへのAI活用について鳥谷氏は「現在もAMRやピッキングロボットなどの最適制御に活用している。今後はWES(倉庫運用管理システム)による最適な出荷引き当てやヒューマノイドロボットへAIを活用していく」と説明した。
当日は、国際物流総合展の同社ブースにおいて、各機がAMRの「SOTRシリーズ」やピースピッキングを行う「XY‐ピッキングロボット」と連携して、保管から積み付け、搬送、ピッキングまでの一連の流れを完全無人化でデモンストレーションした。
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