インドで米の栽培と販売を行う米穀類販売業のアスク（本社・山形県山形市、河合克行社長）と老舗焼酎メーカー濵田酒造（本社・鹿児島県いちき串木野市、濵田雄一郎社長）は４日、濵田酒造の人気焼酎「だいやめ・隠し蔵」、クラフトジン「樹々」を満載したコンテナ（写真）をインドに輸出した。12日に北九州門司港からインドへ出港。日本の焼酎がフルコンテナでインドに上陸するのは初の試みだという。

　インドは高い経済成長率を背景に２０２７年にはＧＤＰ（国民総生産）で日本・ドイツを抜き世界第３位となる。ただ、農産物や食品には厳しい輸入規制を設けており、アルコールの輸入販売については厳しい規制が敷かれ、「輸出の実現までには両社ともに多大な時間と労力を要した」という。

　コンテナは７月にはインドに到着し、８月以降、デリー、グルガオン、ムンバイなどで市場定着を図るため、消費者に向けた店頭イベントやレセプション、現地関係者に向けたレクチャーの企画、現地販路開拓に向けた展示会などへの出展などを行っていく。