カーゴニュース 2024年6月25日 第5253号
鉄道コンテナ輸送主要3社の全国通運、日本通運、日本フレートライナー(FL)の5月の輸送実績(12ft換算個数、前年同月比)は3社とも前年の輸送量を上回った。全通と日通は前年比5%プラス、FLは1割増だった。全通は3ヵ月ぶりに増加となり日通は8ヵ月ぶりにプラスに転じた。FLは10ヵ月連続で増勢が続く。
清涼飲料水やビールなどが増送=全通
全通の5月の輸送実績は12万8924個となり前年比5・8%増となった。品目別にみると暑気の影響を受けて飲料など食料工業品が伸長。関西を中心にペットボトルのお茶やビールなどが12%増となった。また、化学薬品が約9%増、化学工業品が約12%増と上向いたが、前年同月の化学薬品・化学工業品はそれぞれ1割強の落ち込みを示していたことから反動増の要素も含む。紙・パルプはメーカーの出荷前倒しの影響もあり、東北、新潟で取扱量が伸長したことで全体では約9%増。一方、特積み貨物は関東・関西で伸び悩んだことから全体では約1%減となった。
支社別実績をみると、北海道は1万2934個(0・4%減)、東北は1万4541個(5・7%増)、新潟は1万1579個(15・4%増)、関東は3万6515個(0・3%減)、中部は1万3788個(8・4%増)、近畿は1万2576個(11・7%増)、中国は1万1056個(13・1%増)、四国は2184個(5・4%増)、九州は1万3751個(9・3%増)。
コメ、ビール、清涼飲料水が増送=日通
日通の5月の発送実績は10万6380個となり前年比5・1%増となった。品目別にみると、東北でコメ、ビール、首都圏で清涼飲料水が増送となり、中部で機器関連、関西で化学薬品、清涼飲料水が上向いた。
地区別実績をみると、北海道は1万1640個(2・9%増)、東北は1万2278個(12・8%増)、首都圏は2万3202個(6・7%増)、中部は2万1803個(5・1%増)となった。また、関西は1万4237個(7・6%増)、中国四国は1万2297個(1・3%減)、九州は1万923個(0・9%増)となった。
国内・国際とも増送で10ヵ月連続プラス=FL
FLの5月の発送実績(速報)は4万55個となり前年比10・8%増となり10ヵ月連続で増送基調を維持している。全体のうち国内事業分の輸送量は3万8095個(9・9%増)となり、国際事業部分は1960個(31・2%増)となった。
全支店の輸送実績をみると、北海道は1213個(6・4%増)、東北は4822個(5・2%増)、関東は1万3951個(7・7%増)となった。また、中部は4173個(42・0%増)、関西は1万1806個(9・0%増)、九州は4090個(10・7%増)と全支店でプラスとなった。
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