ロジネットジャパン（本社・札幌市中央区、橋本潤美社長）は７月31日、富良野市の農業法人「あぐりてーる」に資本参加し、同市における農業事業に参入したと発表した。

　ロジネットジャパンは２０２０年度より、帯広畜産大学との北海道農業への持続的発展・経済の発展への貢献を目的とした産学協同事業から農業の取り組みを開始。帯広地区では、馬鈴薯の生産を通して営農技術の習得を中心に取り組んできた。今回、新たに富良野市で地元の農業従事者の方を代表とするあぐりてーるの設立に資本参加することで、これまでの活動に加え、農業のビジネス化や６次産業化など農業事業の深化を図る。

　あぐりてーるは23年４月に設立し、栽培作物はミニトマト、アスパラ、きゅうりなど。今年５月にはほくよう農業地域活性化ファンドからの出資を受けてより本格的な営農体制を整備し、地元生産者の農業技術にロジネットジャパンの経営ノウハウを融合しながら、生産規模の拡大を図るとともに経営基盤を強化していく方針にある。

　ロジネットジャパンでは「北海道農業は、就業人口の減少・高齢化による農業技術の承継、生産力の維持拡大など様々な課題を抱えており、農業事業は、の主力事業である物流とは異なる事業分野ではあるが、北海道に根ざした企業として、今後の農業生産力の維持のための生産者育成および、次世代の農業を担うビジネスモデルを構築する取り組みを通して、北海道農業の発展と地方創生に貢献していく」としている。