高精度画像認識で荷物を自動識別

カーゴニュース 2024年8月6日 5266号

椿本チエイン
AI画像認識技術をセンコーに提供

物流拠点の仕分け業務に活用

2024/08/06 10:00
マテハン DX・システム・新技術

 椿本チエイン(本社・大阪市北区、木村隆利社長)は7月30日、高速・高精度の「AI画像認識技術」を実用化した装置「AIてむ鑑定士」を組み込んだチルトトレー式自動仕分けシステム(リニソート)をセンコー(本社・大阪市北区、杉本健司社長)に納入したと発表した。

 

 すでに複数のセンターで稼働しており、今後は導入拠点の増加などでノウハウを蓄積し、システム改良につなげていく。「AIてむ鑑定士」は椿本チエインとEAGLYS(本社・東京都渋谷区、今林広樹社長)が共同開発した「AI画像認識技術」を実用化した物流支援ソリューションで、カメラ撮像機能を備えた筐体型AI画像認識装置。日用品や雑貨品など大量のアイテム数に対応できるほか、アイテムと数量を瞬時に認識でき、認識正解率は99・99%となる。RFIDの利用が困難だった飲料品や金属加工品も識別できる。


 今回、センコーに納入したシステムは、リニソートのトレー上の仕分け商品を画像認識AIで検知・判別する。バーコードやRFIDを利用しないため、ラベルやタグの準備やスキャン作業など人手作業なしで導入が可能。判別結果は商品投入作業者の端末のほか、専用のWebシステムで検索・確認することができる。すでにセンコーの複数の物流センターで運用を開始しており、今後は導入拠点や適用商品を増やすことでAI運用のノウハウや画像データの蓄積を行い、システムの改良や機能追加を進める予定。

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