カーゴニュース 2024年11月7日 第5290号

郵船ロジ
グローバル事業統括の新会社設立

GHQを独立、来年4月業務開始

2024/11/07 07:00
総合物流・3PL 経営計画・戦略 グローバル物流

 郵船ロジスティクス(本社・東京都品川区、岡本宏行社長)は10月31日、同社のグローバル組織であるGlobal Headquarters(GHQ)を新会社として独立する組織運営体制の再編を発表した。社内で別々に運営していた日本地域事業とGHQを、機能と役割が異なる独立した組織へと分離とすることで、スピーディーな意思決定とグループ経営の高度化を図る。

 

 新会社の名称は「郵船ロジスティクスグローバルマネジメント」(YLGM)で、2025年4月1日から業務を開始する。今回の新会社設立は、郵船ロジスティクスの中期経営計画「TRANSFORM 2025」の第3フェーズにおけるCorporate Transformation(CX)の取り組みの一環。同社は今年4月、5つのRegional Headquarters(RHQ)が担ってきた本社機能をGHQに集約し、各国・地域の事業環境に適したグループの意思決定力・対応力の向上とグローバルガバナンスの強化を図っている。今回、グループが中長期視点でグローバル組織の運営力を向上するため、日本地域事業とGHQが併存する体制からGHQを独立し、それぞれの役割を明確化することで、各事業の課題に対応する最適な組織運営を目指す。

 

 来年4月以降、郵船ロジスティクスは日本地域の事業会社となる。YLGMは東京に本社を置き、英語を公用語とするグローバル企業として、郵船ロジスティクスグループ全体の戦略立案のもと、各国・地域の事業会社を統括し、グループ全体の経営最適化を図る。なお、YLGMの従業員は、郵船ロジスティクスおよび海外事業会社からの出向者で構成する。

 

 YLGMは7月31日に日本郵船が設立し、10月31日の取締役会で同社が保有する郵船ロジスティクスの株式を来年1月にYLGMに承継させる会社分割を決議。今後は11月27日に郵船ロジスティクスとYLGMが吸収分割契約を締結する予定で、YLGMが来年4月にGHQ機能を承継する。

 

▼郵船ロジ、来年4月に本社を移転

 

 郵船ロジスティクス(本社・東京都品川区、岡本宏行社長)は10月31日、本社を来年4月1日に東京都港区へ移転すると発表した。新GHQ会社である郵船ロジスティクスグローバルマネジメント(YLGM)設立に伴い、両社の機能と役割を明確化するにあたって行われるもの。

 

 新しい本社の住所は東京都港区芝5‐36‐7三田ベルジュビル21階。

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