カーゴニュース 2024年11月21日 第5294号
ユーグレナ(本社・東京都港区、出雲充社長)と再生可能燃料サプライヤーのEcoCeres(エコセレス、本社・香港、ジェームス・ニーCEO)は18日、日本における持続可能な航空燃料(SAF)と次世代バイオディーゼル燃料(HVO)の普及促進に関する基本合意書を締結した。両社は日本の航空・運輸分野でのSAFとHVOの普及促進に取り組んでいく。
ユーグレナでは、Torch Tower建設現場の大型建機への供給など東京都の助成金を活用したHVOの継続供給事業や、羽田空港におけるSAF供給・販売の事業化に向けたパートナーシップ締結など、積極的に取り組んでいる。日本でのHVOの需要は伸長しており、ユーグレナはバイオマス原料から生成された純度100%のHVOをエコセレスをはじめとするサプライヤーから輸入し、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」として日本市場に供給している。今後の本格的な商業化に目を向けると、SAFやHVOの安定供給は必須であり、そのためには供給パートナーとの共創は必要不可欠として、エコセレスとのパートナーシップを構築することとなった。これにより大ロット調達への仕掛け作りも可能になるとともに、将来的に想定されるSAFの需要拡大やHVO不足に対応するため、協調関係を強固なものにしていく。
18日に開催した共同発表会で出雲社長は「今日は、バイオ燃料が、試験利用から継続利用や供給拡大のフェーズに進むという、素晴らしい日となった。エコセレスとの強力なパートナーシップのもと、クリーンエネルギーである『サステオ』を使いたいというお客様に、いつでも安定的に供給できるようになる。今後、日本においてバイオ燃料の利用が〝当たり前〟になるようにしていく」と述べた。また、ニーCEOは「われわれは日本のサステナブルな未来に向かって進んでいくが、その過程で、SAFやHVOの活用を推進していく。今回の合意をもって、両社はともに力を合わせ、しかるべき枠組みと取り組み、さらに日本のエネルギー環境を活性化させ、サステナブルな貢献をしていきたい」と語った。
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