カーゴニュース 2025年3月18日 第5324号
日本梱包運輸倉庫(本社・東京都中央区、大岡誠司社長)は鈴鹿センター(三重県鈴鹿市)から大津営業所(熊本県大津町)までの二輪車部品の輸送に31ft鉄道コンテナを導入し、10日から輸送を開始した。鈴鹿センターを出発したコンテナは名古屋貨物ターミナル駅で貨車に積載。翌日に熊本駅に到着し、大津営業所の倉庫に搬入された。同社はこれまで鈴鹿センターから大津営業所までの輸送を、①大型車による陸送②ダブル連結トラックを利用した中継輸送③ダブル連結トラックとフェリーを活用した船舶モーダルシフト輸送――の3パターンで実施してきた。今回31ftコンテナを導入することで大型車による陸送を鉄道モーダルシフト輸送に切り替えた。今後は31ftコンテナを用いた鉄道輸送とダブル連結車による中継輸送、フェリーを利用する内航モーダルシフトの3通りで輸送を継続していく。
積載貨物は部品サプライヤーであるティラドなどの二輪車部品で、ティラドを主として基本5社の部品を混載し、平日運行で土日は運休する。熊本駅、名古屋タでの土日留め置きは可能とした。下り製品を積載し、名古屋タを16時12分発、熊本駅翌日10時40分着。上りは5社の空容器を積み込み、熊本駅17時47分発、名古屋タに11時57分着とした。使用する31ftコンテナは5基で、通常運行は4基で行い、残り1基を入れ替えながら5基を利用して運用する。導入に当たっては、日本梱包運輸倉庫が中心となって設立した「鈴鹿~熊本モーダルシフト推進協議会」に対し、24年7月に国の「モーダルシフト加速化緊急対策補助事業」による補助金交付が決定。31ftコンテナの導入補助金1500万円を受けた。
「持続可能な運送システム」の構築へ
10日に鈴鹿センターで開催したコンテナ出発式には同社関係者のほか、ホンダ、自動車部品メーカーのティラド、JR貨物、日本フレイトライナーなどの関係者が来賓として出席した。主催者挨拶に立った日本梱包運輸倉庫中部事業部部長の儀賀栄司氏は「物流の『2024年問題』は通過点に過ぎず、今後ますますドライバー不足が深刻化するとみられる。モーダルシフトの推進し持続可能な運送システムを構築することが急務であり、ドライバーの労働環境改善やCO2排出量の削減を実現する必要がある」と強調。モーダルシフトによる環境負荷低減は「企業が社会的責任を果たす意味でも重要なステップだ。本日の出発式を機に多くの企業に広がり、持続可能な社会づくりに貢献できることを願っている」と述べた。
来賓を代表してJR貨物執行役員東海支社長の小山靖仁氏は「本日大型コンテナを利用したモーダルシフトが実現したことは、関係者の方々のたゆまぬ努力のおかげであり、感謝申し上げる。CO2排出量の大幅削減やドライバーの拘束時間の大きな低減などの効果が期待できる鉄道モーダルシフトへの協力をお願いする」と述べた。また、輸送の安全確保について言及し「昨年は輪軸組み立ての不正によって皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げる。1月に改善計画を国に提出し、全社一丸となって再発防止と信頼回復に努めていく」と述べ、「貨物鉄道を選んでいただけるよう、災害対応の強化や大型コンテナの取り扱い拡大、中距離帯でのネットワーク強化、モーダルコンビネーションをはじめとする総合物流の取り組みなどに注力していく」と意欲を語った。
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