スーダン社長

カーゴニュース 2025年4月22日 第5333号

スカニアジャパン  
サービス拠点・商品力を強化

試乗会で新型車両の性能をアピール

2025/04/21 16:00
全文公開記事 経営計画・戦略 トラック車両・関連機器

 スカニアジャパン(本社・東京都港区、アラン・スーダン社長)は14日、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(千葉県木更津市)で記者懇談会を開催し、日本市場での販売・サービスの状況と今後の展開などを発表した。また、2023年に日本市場への展開を開始した新型スカニア「SUPER」の試乗会を開催した。

 

 24年度の業績は、部品・サービスの売上が約22億円、新車受注台数が513台(うち登録台数は対前年71台増の467台)、サービスディーラー数は3拠点増え44拠点となった。その結果、国内の稼働台数は3024台、市場シェアは1・14%と、順調に伸長している。とくにトラクタは、登録台数367台、市場シェア4・92%と強みをみせている。スーダン社長は「素晴らしい業績を達成したが、成長の道のりにおいてはまだまだ小さなステップだ。当社は『28年に6000台の稼働』を目標に掲げている。ディーラーの皆さんも含め目標の達成に自信を持っているが、まだ道半ばであり、目標達成に向けて進んでいきたい」と述べた。

 

 25年度は、販売拠点が5拠点増、サービス拠点は10拠点増やす計画を立てている。さらに28年度には、販売拠点を35拠点、サービス拠点を75拠点にする計画で、顧客の稼働が多いエリアやスカニアの販売空白域を中心に強化していく。

 

 また、新たなサービスパートナーとしてNX商事との協業・拡大に取り組んでいく。現在、サービス拠点となっている東京では販売も開始しており、東京全域をカバーするほか、仙台・横浜・名古屋・長野でサービス活動を開始する予定。NX商事のサービス力とスカニアのノウハウを融合し、商品・サービスの提供力強化を図っていく。

 

 販売については、25年度に受注件数を50%引き上げる計画を立て、①戦略的在庫モデルの確立②ラインナップの増強③レンタルトラックビジネスの構築――の3つの柱を掲げる。顧客ニーズが高く、必要とされるスペックの車両を在庫として常に保有することで、即納できる体制を整えていく。また、車両ラインナップを36モデルに増強し、細分化された顧客ニーズに対応。さらにレンタルトラックビジネスを構築し、多くの台数を有する見込み客を中心にアプローチし、実際に体感してもらう取り組みを開始していく。

 

「SUPER」の乗り心地を体感

 

 同日は新型「SUPER」の試乗会も行われ、トラクタのRシリーズ4×2を使用し、会場内のサーキット(1周約2㎞)を周回した。ドライブコントロール性能やステアリング性能、リターダーの制御力や加速力、計器の視認性や居住性など「SUPER」に備わる機能の数々を実際に体感できた。

 「SUPER」は燃費効率と安全性の向上を目指し設計され、エンジンは高圧燃料ポンプの最適化や摩擦抵抗の低減などにより、燃費向上と低回転・高トルク化を実現している。

                

サーキットを周回する試乗車
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
第一倉庫株式会社 日本通運 uprのピーアール。 鉄道貨物協会 第一工業株式会社 アライプロバンス ジェイエスキューブ プロテクティブスニーカー協会 TUNAG for LOGISTICS 富士物流のホームページにニュースを提供中!! ゼネテック 日通NECロジスティクス提供 物流用語集