カーゴニュース 2024年5月14日 第5241号
オーサムエージェント(本社・名古屋市中区、竹村優代表取締役)は、運送業に特化した専門求人サイト「ドラピタ」ユーザーのドライバーを対象に「ドライバーに聞く転職調査」を実施した。ドライバーの転職理由として最も多く挙げられるのは「給与への不満」だが、それ以外の転職理由は年齢層ごとに大きく異なっている。同社では「ドライバー離職を防ぎ、採用活動を成功させるためには、世代別の転職理由を把握することが必要」と分析している。
今回の調査では、20代~70代のドライバー計120人と幅広い年齢層から回答が集まり、「50代」が39・8%、「40代」が25・2%だった。「20代」はわずか6・5%だったが「70代」も1・6%あった。
「仕事で使用している車両」に関しては中型トラックが37%、大型トラックが39・5%と過半数を占めており、続いて小型トラックが19・3%だった。
転職回数は、42%のドライバーが「5回以上」と回答。「4回」と回答した17・6%のドライバーを含めると、半分以上(59・6%)のドライバーが「4~5回以上」の転職を経験していた。
転職を考えた理由では、「給与に不満があった」と回答したドライバーが43・5%と最も多く、次いで「人間関係に不満があった」や「会社の制度や体制に不満があった」という回答が合計65・2%。その他にも、会社の将来性や雰囲気を理由に挙げている回答もあり、給与などの条件以外にも「働きやすさ」に関する理由で転職を考えるドライバーが多かった。
「転職先を決める際に重視するポイント」は年代によって異なることがわかった。20代の場合、給与に合わせて休日数を重視するという回答が多く、ワークライフバランスを意識して転職先を決めている模様。また福利厚生の充実など、従業員満足度(ES)に関する回答も得られた。
30代の場合、20代と同様に給与と労働時間のバランスを重視するという回答に加えて、会社の規模や経営の安定にもこだわりを持って転職先を決めているという回答が多くみられた。
40代、50代では、家庭を持っているドライバーが多いことから、給与面を最重要視するドライバーが多かった。昇給の有無、賞与の金額、手当の充実度で転職先を決めるという回答も見られた。
60代では、年齢に関する回答が多く、⾝体への負担や休日数などが転職先を決めるポイントになっている。また「シニア層でも正社員として働けるのか」という雇用形態を重視している回答もあった。
購読残数: / 本
恐れ入りますが、ログインをした後に再度印刷をしてください。