今回導入した水素燃料電池トラック

カーゴニュース 2024年5月14日 第5241号

郵船ロジ
中国で村田製作所の配送に水素トラック導入

2024/05/14 07:00
トラック車両・関連機器

 郵船ロジスティクス(本社・東京都品川区、岡本宏行社長)は9日、中国法人のYusenLogistics(China)Co.,Ltd.(YLCN)が、水素燃料電池トラックを導入すると発表した。村田製作所(本社・京都府長岡京市、中島規巨社長)のグループ会社である村田(中国)投資有限公司の配送に活用し、同社が取り組む環境に配慮したサプライチェーンの構築を支援する。

 

 村田製作所グループは2050年度までに、事業活動における使用電力の再生可能エネルギー導入比率を100%にすることを目標に、温室効果ガスの削減に取り組んでいる。中国では22年に、グループ初となる環境配慮型立体駐車場を導入するなど、グローバルで再生可能エネルギーの利用を進めている。

 

 YLCNはロジスティクスパートナーとして村田製作所グループの中国における輸送をサポートしてきた。今回、同グループの輸送に水素燃料電池トラックを導入することで、環境に配慮したサプライチェーンの構築を支援するとともに、持続可能な社会に向けた両社の取り組みをさらに進めていく。なお、YLCNが特定の顧客向けに水素燃料電池トラックを導入するのは今回が初となる。

 

 今回導入した水素燃料電池トラックは、無錫市の生産工場から蘇州市への配送に使用する。1回の水素充填で最大400㎞の走行が可能。輸送域内には水素ステーションが設置されており、安定した輸送と環境負荷低減を実現している。

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