カーゴニュース 2025年7月15日 第5355号
メーカー(製)、卸(配)、小売(販)55社が参加する製・配・販連携協議会は、「サプライチェーンイノベーション大賞2025」の受賞者を決定し、4日の製・配・販連携協議会総会/フォーラムで表彰式を行った。大賞には薬王堂およびPALTACの「製・配・販連携による店舗(売場)起点でのサプライチェーン全体最適に向けたロジスティクス改革~薬王堂の非食品+食品融合型フルライン物流改革取組みについて」が選ばれた。
この取り組みでは、これまで別々で行うことが業界の常識だった非食品部門と食品部門の物流を一括し、PALTACへの委託により物流生産性を飛躍的に改善。加えて、経済的課題、社会的課題、製・配・販および配送事業者それぞれが抱える課題を両社で共有し、解決に向けた取り組みを実施することで、これらの課題の同時解決を実現した。
具体的には、配送に要する人手やトラック台数およびCO2排出量を2~3割削減したほか、配送費低減などにより「ホワイト物流」の推進に寄与。配送回数の減少に伴い、店舗での荷受け作業が減少したほか、すでに非食品部門で導入されているカテゴリ納品を食品部門にも導入することで、陳列作業を効率化し、働き方改革にも貢献することが評価された。
なお、優秀賞には、加藤産業、キユーピー、キユーソー流通システムによる、「共同配送における、ASN入荷検品レスの実現」、三菱食品による「サステナブルなサプライチェーンの実現を目指した“輸配送のオープン化”の取組み」が選ばれた。
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