カーゴニュース 2025年11月6日 第5385号
NX総合研究所(本社・東京都千代田区、鈴木理仁社長)は10月31日、企業物流短期動向調査(NX総研短観)の9月調査結果を公表した。7~9月の国内向け出荷指数(荷動き指数)は△14と前期(4~6月)と同水準の横ばいで推移。23年1~3月実績以降は11期連続で2ケタのマイナスと低迷していたが、10~12月の見通しは△6と前期より8pt上昇し、景気持ち直しの期待などもあり、マイナスながら大幅な改善を見込んだ。
荷主業種別の7~9月実績は精密機械のみプラスとなった以外、すべての業種がマイナスで推移。続く10~12月見通しをみると、精密機械、木材・家具、その他の製造業、食料品・飲料の4業種がプラス、電気機械がゼロ水準、それ以外の10業種がマイナスとなり、全体では若干の荷動き改善への期待感がうかがえる。
国内輸送機関別の利用動向をみると7~9月実績は6モードすべてがマイナスだった。一般トラック△13(前期比1pt低下)、特積みトラック△10(1pt上昇)、宅配便△9(横ばい)、鉄道コンテナ△7(1pt上昇)、内航コンテナ・RORO船△7(2pt上昇)国内航空△9(3pt上昇)となった。10~12月見通しは6機関すべてがマイナスなのは同様だが、前期実績と比べるとすべてのモードが上昇すると見込んだ。
輸出入貨物量の7~9月実績は外貿コンテナ輸出が△10(2pt上昇)、外貿コンテナ輸入がゼロ水準(6pt上昇)、国際航空輸出が△6(1pt上昇)、国際航空輸入が△10(1pt低下)で外貿コンテナ輸入以外はマイナス水準だった。続く10~12月見通しは4機関すべてがマイナス水準の見込みで低調な推移を予想した。
運賃・料金動向の7~9月実績は、一般トラック44(1pt低下)、特積みトラック36(1pt低下)、鉄道コンテナ15(1pt低下)、内航コンテナ・RORO船17(横ばい)、国内航空11(横ばい)、倉庫保管料24(2pt低下)で、すべてがプラス水準となった。続く10~12月見通しは一般トラック46、特積みトラック38、鉄道コンテナ16、内航コンテナ・RORO船19、国内航空13、倉庫保管料28と6モードすべてが上向くと予想し、高水準で推移しているトラック以外のモードも運賃・料金は上昇基調を見込んだ。
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