カーゴニュース 2025年12月25日 第5399号
船井総研ロジ(本社・東京都中央区、橋本直行代表)はこのほど、2026年4月1日から「特定荷主」に対して義務化されるCLO(物流統括管理者)の設置に向け、CLOが果たすべき役割を定義した「CLO機能MAP」を策定した。併せて、CLOの選任から実行までをサポートする専門チームを立ち上げ、「CLO伴走支援コンサルティング」を強化した。
多くの企業では「CLOを選任しても具体的に何をすべきか不明確」「経営層と現場の温度感が異なる」といった課題が散見されることから、CLOが担うべき具体的な役割を可視化した「CLO 機能MAP」を策定し、公開した。
船井総研ロジでは、CLOは単なる管理者ではなく、「サプライチェーン全体を俯瞰し、経営変革を起こすリーダーであるべき」とし、CLOに期待される役割を①経営陣・関連部署との連携②法令遵守③コスト構造の把握④物流戦略策定⑤取引先評価⑥製販在管理⑦環境対応策の立案――の7つに定義した。
また、「CLO支援チーム」の設置と伴走支援コンサルティングの強化、全国のCLOが集うコミュニティ「ロジスティクス・リーダーシップ・サロン」の運営を通じ、業界全体のナレッジ共有も推進していく。
▼船井総研、ロジクリエイトをグループ化
船井総研ホールディングス(本社・東京都中央区、中谷貴之社長グループCEO)は、物流コンサルティングの専門企業であるロジクリエイト(本社・東京都江戸川区、武田浩一社長)を2026年1月5日付でグループ化する。ロジクリエイトが有する高度な専門ノウハウと、26年1月1日に船井総研ロジから社名変更する船井総研サプライチェーンコンサルティングの事業基盤を融合させ、荷主企業へのSCM支援体制を飛躍的に強化する狙い。
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