カーゴニュース 2025年11月6日 第5385号
F―LINE(本社・東京都中央区、坂本次郎社長)は10月30日、11月からT2(本社・東京都千代田区、熊部雅友代表取締役CEO)の自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行に参画すると発表した。F―LINEが関東~関西の区間で取り扱う味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの計6社の各種荷物をT2の自動運転トラックで輸送する。
F―LINEとT2は今年2月から10月までの間、T2が開発したレベル2自動運転トラックを用いて6社の加工食品などの各種荷物を幹線輸送する実証に取り組んできた。計5回にわたる実証で積載量を順次増やしていくとともに、昼間・夜間双方の時間帯で運行するなど、オペレーションおよび技術の両面で自動運転トラックの有効性を綿密に検証してきた。
T2では7月、自動運転トラックによる幹線輸送を国内で初めて事業化し、商用運行を始めている。今回、F―LINEは加工食品メーカー6社とともに、T2の自動運転トラックが既存の運行と同等の輸送品質や安全性を担保できることを確認したうえで、商用運行に参画し、本格的に自動運転トラックを利用していくことでT2と合意した。
11月20日から、神奈川県にあるF―LINEの「川崎物流センター」と兵庫県の「西宮物流センター」(自動運転区間は綾瀬スマートIC~吹田IC)の約510㎞の区間で定期運行を開始し、うま味調味料やトマトケチャップ、ポン酢といった調味料、食用油、小麦粉、カレールウなどの輸送を予定している。
F―LINEは6社とともに、今回の商用運行の実績などを踏まえて、T2が2027年から開始するレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスへの参画も検討していく。
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