カーゴニュース 2024年5月16日 第5242号
日本GLP(本社・東京都中央区、帖佐義之社長)は10日、熊本県大津町に新たな物流施設「GLP熊本大津」(完成イメージ)を開発すると発表した。近鉄エクスプレス(KWE)のグループ傘下で半導体などの輸送を手がける近鉄ロジスティクス・システムズ(本社・東京都品川区、金田安弘社長)が専用施設として1棟利用することが決定しており、10 月着工、2025年12月末の竣工を予定。投資総額は約41億円となる。
「GLP熊本大津」は延床面積約1万3200㎡で4階建て。半導体企業のTSMCや半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンなどが集結する半導体産業団地の近隣に位置しており、同エリアでは関連する部品や精密機械を保管するための先進的物流施設の需要が高まっている。熊本空港から約7㎞、九州縦貫自動車道「熊本IC」から約11㎞、「益城熊本空港IC」から約16㎞の距離にあり、九州全域をカバーする広域配送拠点として優れた立地にある。
設備面では、荷物用エレベータと垂直搬送機を設けて施設内の効率的なオペレーションをサポート。床荷重は1・5t/㎡を確保し、重量のある荷物にも対応する。また、全館に空調設備を設けて快適な就労環境も整備する。
環境面では、LED照明の導入により、入居企業の脱炭素化に向けたサステナビリティ推進への取り組みを後押しし、CASBEE認証の取得を予定する。
帖佐社長は「開発地は九州経済の中核を担う重要な立地にある。今後も九州地方での開発機会を見極め、積極的な開発活動を推進していく」としている。
購読残数: / 本
恐れ入りますが、ログインをした後に再度印刷をしてください。