カーゴニュース 2026年6月30日 第5447号
トラッカーを追加投入、パレット流出の経路を可視化
新技術を活用した流失と不正利用の対策も講じている。昨年の5月よりトラッキング機能を備えた位置情報管理システム「サントラッカー」の導入を開始。パレットの流出経路や流出状況のデータを取得し、4社ワーキンググループによる分析を開始している。昨年5月から約4ヵ月、一部地域で実証を行った結果では、滞留の状況・場所が明確になるなど具体的効果が認められたことから、今年3月から導入範囲を拡大して運用している。
飯泉氏はトラッカーによる分析に基づき「パレットの流出先を確認し、返却の申し入れなどを行う」と話す。また「低回収率拠点への調査活動とトラッカー活用の合わせ技で流出・不正使用対策を進めていく。トラッキングの結果、ある程度予想通りの事例もあれば、予想外の経路をたどっている例も確認できた」と説明する。今後、求償ルールに基づく措置も含めて対応を強化していくと言う。
「知見」を国に提言、一貫パレチゼーション実現に貢献
今年3月に閣議決定された「総合物流施策大綱(2026年度~30年度)」は荷役時間の短縮に向け、パレットの利用拡大と一貫パレチゼーションの実現を施策に盛り込んだ。すでに酒類飲料業界は、業界標準のPパレを運用して一貫パレチゼーションを先駆的に実現し、共同使用に伴う様々な課題に対して取り組んできた。今後、他の業界で一貫パレチゼーションが進展するなかで、流出・不正使用対策が課題となれば、Pパレ共同使用会が蓄積してきた一貫パレチゼーションに関する知見が有効活用できると予想される。
こうした考えを踏まえ、同会は運用や不正使用・流出対策などに関する意見や提言を国に対して行えるよう、定期的な情報交換と勉強会を継続していく方針だ。飯泉氏は「当会の知見を国に提案し、他業界での一貫パレチゼーションの構築にも貢献していく」と展望する。
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