カーゴニュース 2026年7月14日 第5451号
自由民主党のトラック輸送振興議員連盟(会長=加藤勝信衆議院議員)は9日、衆議院第一議員会館内で総会を開き、トラック業界からの要望などを聴取した。業界からは、坂本克己最高顧問、寺岡洋一会長ら全日本トラック協会の役員が多数出席し、軽油価格高騰分の適正な転嫁への支援を求めたほか、高速道路料金の大口・多頻度割引の拡充措置延長、中小企業投資促進税制の延長などを要望した。
総会冒頭、挨拶に立った加藤会長は「中東情勢は先行きが不透明ながらも、少しずつ落ち着きを見せている。トラック事業が安定的に事業を展開できるよう、引き続き状況を注視していく。また、4月から全面施行となった改正物流効率化法は着実に成果が出ており、トラック適正化二法における適正原価制度についても2028年6月までの施行に向けて準備が進んでいる」と述べた。全ト協の寺岡会長は「3月31日に改正運輸事業振興助成法が成立し、業界の悲願だった暫定税率が廃止されるのと同時に、交付金制度についても現行制度の5年間維持が決まった。業界にとって歴史的なことであり、トラック議連の先生方のご支援に感謝したい」と謝意を伝えるとともに、「これからも、エッセンシャルワーカーとしてライフラインをしっかり支えていく」との決意を示した。
引き続き、トラック業界からの要望事項を全ト協の税制委員長を務める水野功副会長が説明。中東情勢については、軽油および石油関連商品(エンジンオイル、尿素水等)を安定的に確保できる環境整備や、激変緩和措置の継続を求めた。また、荷主などに対する軽油価格高騰分の適正転嫁と燃料サーチャージの導入促進に向けた支援を要望した。道路関係では、高速道路料金の大口・多頻度割引の拡充措置延長および実質50%割引への拡充を求めたほか、高速道路の4車線化推進やミッシングリンク解消、SA・PAにおける駐車スペースの整備・拡充や中継輸送の推進を要望。税制関係では、27年3月末で適用期限を迎える中小企業投資促進税制の延長を要望した。また、走行距離課税など営業用トラックに対する新たな税負担について断固反対する方針を示した。
これに対し、議連副会長を務める片山さつき財務大臣は「走行距離課税の導入は検討していない旨を国会などで何度も明言している」と述べ、新たな税負担は考えていないことをあらためて表明した。
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