カーゴニュース 2026年8月27日 第5462号
三和シヤッター工業(本社・東京都板橋区、髙山盟司社長)は、バン型車用オーバーヘッドドア「カースライダー」の提案を強化している。2026年4月から自転車にも「青切符」制度が導入され、自転車の車道通行ルールが徹底されることにより、トラック停車中に開いた状態の観音扉(後部の左右に開く扉)に自転車が接触するリスクが増大。天井収納式ドアである「カースライダー」の安全性があらためて注目されている。
「カースライダー」は天井方向にスライドして開閉できるドア。ワンタッチで手軽に開閉できる「ASロック」を採用し、スムーズな開閉作業を行える。ドアは天井に収納されるため、ドアを開くためのスペースが要らず、狭い道路や混雑する場所、プラットフォームでの荷役に適している。
「カースライダー」の大きな特長は、ドアのはみ出しによる事故のリスクがないこと。26年4月から自転車の交通違反に「青切符」が導入され、「自転車は車道を走る」原則が徹底されても、天井収納方式の「カースライダー」の開閉はトラックの幅内で完結するため、自転車と扉の接触を回避でき、衝突事故などを防げる。
2種類のラインナップのうちドライバン用の「ホロータイプ」は、ドア本体にアルミ中空形材のパネルを使用。1枚板のパネルより強度が格段と高く、ドア操作が軽いため、優れた操作性を実現している。生鮮品、チルド製品輸送用の「クールタイプ」は、ドア本体にファイバーグラス(FRP)のパネルを採用。内部に断熱効果の高いウレタン発泡材を使用し、熱の交流を防ぐ。
「カースライダー」は冷蔵倉庫のドックシェルターと相性が良い。トラックがバースに接車してからドアを開けるため、冷気が逃げにくく、外気も入りにくい。ドックシェルターの密閉性を高められ、温度管理にも有効性を発揮する。開閉がワンタッチで、左右の観音扉を開閉する手間がないため、ドライバーの負担も軽減できる。
近年、最高気温30℃以上の真夏日や35℃以上の猛暑日の日数が増加傾向にあるなか、「クールタイプ」のニーズが高まっている。従来、「ホロータイプ」を使っていた給食の配送トラックが「クールタイプ」に切り替えた例もあるという。今後、ニーズがあれば、より断熱性能を強化したタイプの商品化の可能性も視野に入れている。
このほか、トラックリア開口部用の2枚跳ね上げ式扉を採用した「カースライダーSV」も販売している。1枚跳ね上げ式扉では難しかった、縦列駐車時などの狭い場所での開閉が可能。軽量パネル採用とスプリングによる開閉機構により軽量化を実現し、ウエイトを利用した滑車式に比べ車体への負担が少なく、積載容量も改善している。
大手運送会社で「カースライダー」を自社のトラックに標準採用している例もある。三和シヤッター工業西部環境建材支店中部環境建材課では、「『カースライダー』を運送関係会社の皆様に知っていただくことと、以前に使用をされていたユーザーの皆様に対してカースライダーへのご要望やご意見を伺いたい」と意向を示している。
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