金沢デポ(左)と仙台デポ

カーゴニュース 2024年4月2日 第5230号

山 善
金沢、仙台でデポ稼働、自社配送エリア拡大

現場即納が必要な機械工具類を在庫

2024/04/02 07:00
荷主・物流子会社 倉庫・物流施設

 山善(本社・大阪市西区、岸田貢司社長)は3月8日から金沢デポ(石川県白山市)を、同22日から仙台デポ(仙台市宮城野区)を稼働した。主に現場に即納が必要な機械工具類を在庫するとともに、路線便に頼らない自社配送エリアを拡大し、物流網の最適化を図る。

 

 同社は昨年1月、LMS(統合物流管理システム)・WMS(倉庫管理システム)を導入し、物流資産を事業部横断でシェア運用(「物流CROSSING」)した「岡山デポ」を稼働。これにより、自社配送エリアの拡大と、より幅広い商品の即納体制の強化を実現した。
 

 今回、「岡山デポ」に続き、「金沢デポ」と「仙台デポ」を稼働させた。「金沢デポ」は新設で、「仙台デポ」はもともと住建事業部のみの物流拠点だったものを、生産財事業の拠点としても活用する。両拠点とも、主にツール&エンジニアリング事業部の切削工具、測定機器、作業工具などの機械工具類を在庫し、小規模配送拠点となる。

 

 各拠点の在庫アイテム数は、「金沢デポ」が約4000、「仙台デポ」が約5000となっており、それぞれ、石川県・富山県・福井県の主要都市と、宮城県仙台市・山形県山形市のエリアで、当日配送を実現。また、路線便に頼らない自社配送エリアの拡大やリードタイムの短縮など、サービスレベルの向上を図る。

 

 同社は今後も地域密着型の小規模配送拠点であるデポを増やすことにより、短距離配送を実現しつつ「2024年問題」に対応するほか、輸配送時のCO2削減などにも注力していく。

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