カーゴニュース 2024年9月19日 第5276号
Hacobu(ハコブ、本社・東京都港区、佐々木太郎社長CEO)は11日、大手荷主企業を対象にCLO(Chief Logistics Officer)の設置状況や物流効率化の取り組みを調査し、その結果をまとめたリポート「今こそ、物流を『経営アジェンダ化』する~CLO実態調査リポート2024」を発行した。調査結果によると、7割の企業がCLOを設置済みもしくは設置を推進・検討していることがわかった。
今回の調査は、5月に公布された改正物流法により、一定規模の荷主企業に「物流統括管理者」の選任が義務付けられたことを受けて行われ、大手荷主企業125社・146人から回答を得たもの。調査結果では、改正物流法の理解度について「詳しく内容を理解している」(19・9%)「概要は知っている」(41・1%)を合わせ、約6割の荷主企業が内容を把握しているものの、4割程度の企業では理解が及んでいない実情がうかがえた。
また、物流効率化の取り組みでは、「荷待ち・荷役時間の把握」が「対応済み」「推進中」を合わせて68・5%で最も多かった。CLOの設置については、対応済みと答えたのは2割弱だったものの、「推進中」「検討中」を合わせると約7割に及んだ。また、CLOの認知度では「役割や責任を含めて詳しく知っている」「名称は聞いたことがあり、概要は理解している」が合わせて56・9%となり、過半数がCLOの役割を認知していた。
CLOが直面する大きな課題を尋ねると、「長期ビジョンおよび計画の策定」(43・8%)が最多となり、「社内の営業・調達など他部門との連携・調整・支援」(42・5%)が続いた。また、CLOに期待する効果では「部門を超えた物流最適の実現」(50・0%)が最も多く、次いで「コスト削減・業務効率化の向上」(41・0%)となった。
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