ＮＩＰＰＯＮ ＥＸＰＲＥＳＳホールディングス（本社・東京都千代田区、堀切智社長）は９月25日、ＡＩや量子技術の活用に強みを持つスタートアップ企業・グルーヴノーツ（本社・福岡市中央区、最首英裕社長）と連携し、航空貨物の混載仕立て業務の自動化に向けた実証実験を開始したと発表した。最新技術を活用することで業務の効率化とヒューマンエラーの防止を図る。

　グルーヴノーツは先端技術を活用できるクラウド型プラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS（マゼランブロックス）」により、組み合わせの最適化や特定の制約条件下で成果を最大化するソリューションを開発・提供している。ＮＸＨＤはグルーヴノーツのソリューションを活用し、５月からレーンと貨物の種別を限定して混載仕立ての自動化に向けた検証を開始した。今後は検証結果を踏まえ、航空拠点での実用化に向けた課題を整理した後、特定レーンだけでなく取り扱い航路全体で運用することを検討する方針。

　自動化の実現により業務時間を２０２５年中に５％削減し、その後５年で25％削減することを目指す。将来的にはＮＸグループ内で水平展開し、船舶、鉄道、トラック輸送など多様なモードで混載業務の自動化を推進していく。