ＪＲ貨物（本社・東京都渋谷区、犬飼新社長）は１日から、全国通運連盟、鉄道貨物協会との共催により「コンテナ輸送品質向上キャンペーン」を実施している。期間は11月30日まで。

　同キャンペーンは、一貫輸送商品である鉄道コンテナ輸送を安心して利用してもらうため、関係者が一体となって２０１１年度から実施しており、今回で14回目となる。

　今年は『しっかり積んで、優しく運ぼう』というテーマのもと、各種取り組みを実施する。

　「しっかり積む」では、コンテナ内モニタリング装置を活用した貨物事故原因の究明と対策の実施、私有／ＩＳＯコンテナの駅頭での外装実態確認、次にＪＲコンテナを使う利用者のための清掃返却推進活動――などを行う。

　また、「優しく運ぶ」では、安全で丁寧な荷役作業についての事業所ごとの取り組みの選定と実践、全国荷役作業競技会の開催、ＪＲコンテナ修繕技能向上会の開催、コンテナホームの常温アスファルト簡易修繕の実施――などを実施する。このほか、ＪＲ貨物のＨＰでの特設コーナー開設、コンテナ貨物駅でのフォークリフトオペレーターなどへのグッズ配布、取り組み成果報告会の開催――などを行う。

　なお、これまでのキャンペーン活動の成果により、輸送中の貨物の破損などの事故は、キャンペーン開始当初の３分の１まで減少しているという。