カーゴニュース 2024年11月26日 第5295号
ゲオホールディングス傘下のゲオ(本社・名古屋市中区、吉川恭史社長)は20日、物流機能の強化および次世代の物流システム構築を目的に、ゲオグループの新たな旗艦物流拠点となる「中部物流センター」を愛知県岩倉市に開設したと発表した。DC(在庫保管)機能を強化したことで、グループ最大の収容能力を実現。ロボットソーターなど自動化機器も導入した。
同社では、レンタルやリユースを主要商材として発展してきたことから従来の流通拠点はTC型(通過型)が主体で、既存事業の変革や新規事業への挑戦には不向きであることが課題だった。そこで、グループで初めての大規模なDC機能を有する「中部物流センター」を開設し、11月から本格稼働した。
同センターは「MFLP名古屋岩倉」内にあり、賃借延床面積は約3万4380㎡。今後は同センターを次世代型物流システム構築の中核となるゲオグループの旗艦物流拠点と位置づけ、他のグループ内物流拠点についても機能強化や統廃合、新たな地域での拠点開設も視野に物流拠点の再編成を実施する。
同センターでは、レンタル・中古・新品の各フォーマットにおける様々な商品の加工および物流機能を担う。同じ愛知県岩倉市にあった旧岩倉物流センターからの機能移転に加えて、外部委託していたDC機能も同拠点に集約し、グループで一元管理する体制を強化。「物流2024年問題」や労働人口の減少など、物流を取り巻く課題解決のためにも設備投資を行い、事業活動と社会貢献の両立を推進する。
具体的には、各種事業の商品に適応できる汎用性も重視し、ロボットソーター「t-Sort」を128台導入し、仕分け作業を自動化。将来的な労働人口の減少への対策や、作業効率向上による従業員への業務負荷軽減を目指す。
天井高を活かして高層ラックを導入し、在庫保管効率を向上させることで、DC機能を強化し、グループ内の物流拠点で最大の収容能力を実現。70台同時接車可能なトラックバースを備えており、荷役作業の効率化や荷待ち時間の軽減が可能になった。
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