日々の業務で培った技能を発揮

カーゴニュース 2024年12月5日 第5298号

JR貨物
「第7回全国荷役作業競技会」開催

選手8人がフォークリフトの技能を競い合う

2024/12/05 07:00
貨物鉄道・通運 安全・BCP セミナー・イベント

 JR貨物(本社・東京都渋谷区、犬飼新社長)は2日、東京貨物ターミナル駅で「第7回全国荷役作業競技会」を開催した。当日は全国の各支社で行われた競技会により選抜された代表選手8人が参加し、関係者や来賓が見守る中、安全確認やフォークリフトによる積み降ろし作業など、日々の業務で培った技能を競い合った。

 

 同競技会は、JR貨物、日本通運連盟、鉄道貨物協会の3者が10~11月にかけて共同で実施している「コンテナ輸送品質キャンペーン」の取り組みの一環として、フォークリフトオペレーターの意識およびレベルの向上を目的に行われるもの。開会に先立ち、JR貨物鉄道ロジスティクス本部コンテナ部長の和田哲郎氏が挨拶し、「フォークリフトの荷役作業は、大きく、重くて、パワーのある機械を安全に扱う必要がある。毎日行う一つひとつの作業はとても多いが、丁寧に行っていくことで、お客様の信頼を得ることができる。選手の皆さんはもちろん、見学者の方々も、この大会でひとつでも新しい〝気付き〟を持ち帰っていただきたい」と述べた。

 

 また、来賓を代表して全国通運連盟の吉橋宏之専務理事が「普段から皆さんは一生懸命、安全に作業するとともに、フォークリフト操作の練習を重ねてきている。今日は少し寒いが、事前にしっかりと体を動かして、普段の練習の成果を存分に発揮してほしい」とエールを送った。

 

 実技競技では、まず貨車に積まれたダミーのコンテナを解錠後、フォークリフトを点検して乗車する。解錠したコンテナをフォークリフトに積み、通運会社のトラックに見立てた別の貨車へと移動させ、同じ貨車から別のコンテナを積み、指定のエリアに降ろす。その後、降ろしたコンテナを再度積んで、最初の貨車へと積載。フォークリフトを所定の駐車位置へ戻して降車し、コンテナと貨車の鎖錠を確認する――という一連の作業を行った。審査員が見守る中、選手たちは日々の業務で培った技術を発揮した。

 

 競技の結果、優勝はジェイアール貨物・九州ロジスティクスの中上尚紀選手が輝いた。また、準優勝にはジェイアール貨物・東海ロジスティクスの川瀬慈音選手、3位にはジェイアール貨物・西日本ロジスティクスの鈴木基久選手が選ばれ、入賞者には賞状とトロフィーが贈られた。

選手全員で記念撮影(中央が優勝した中上選手)
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