カーゴニュース 2026年3月3日 第5415号
日建リース工業(本社・東京都千代田区、金子弘社長)は2月26日、鉄道を活用した活魚輸送の実証を1月末に実施したと発表した。将来的に懸念される活魚輸送の担い手不足および輸送力低下への対応を図るもの。
専門車両が必要となる活魚輸送は熟練ドライバーへの依存度が高く、車両老朽化による更新負担の増大や専門技術を持つ担い手の不足、廃業の増加といった要因から将来的な輸送力不足が顕在化する可能性がある。こうした状況を踏まえ、同社は鉄道輸送の検証を行ったもの。
今回の検証では、活魚輸送専用コンテナ「魚活ボックス」を使用し、養殖真鯛480尾を輸送。「魚活ボックス」は約1200ℓの水容量を備え、エアレーションポンプによる酸素供給が可能。溶存酸素濃度の常時計測や既定値以下の際に自動で酸素を供給する機能を持つ。収容量は真鯛の場合、専用カゴを使用することで1台あたり約160~200尾を輸送できる。輸送時にはバッテリーで駆動し、標準仕様で11時間、バッテリー増設で最大約33時間の輸送に対応する。
実証では、愛媛県宇和島市の養殖場から松山貨物ターミナル駅までトラックで輸送し、大阪貨物ターミナル駅までをJR貨物が鉄道で輸送。最終目的地の大阪府堺市までをトラックで輸送した。輸送時間は約28時間かかったものの、到着時の魚の状態は良好で、品質面での有効性が確認された。
日建リース工業は「今後、鉄道輸送を組み合わせた活魚物流の高度化を進めていく。とくに養殖魚の安定大量輸送において持続可能な物流モデルの構築を目指す」としている。
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