カーゴニュース 2025年3月11日 第5322号

2月の「運輸・倉庫」の景気は悪化

人件費、燃料費が高騰、荷動きも低下

2025/03/11 07:00
物流データ・統計・調査

 帝国データバンクによると、2025年2月の景気DIは前月比0・1pt減の43・5となり、小幅ながら2ヵ月連続で悪化した。「運輸・倉庫」の景気は3ヵ月連続悪化した。

 

 2月の国内景気は、コメをはじめ食品の値上がりや寒波の影響を受けて個人消費が低迷した。建設や輸出関連の製造の悪化が目立った。食品、エネルギー価格の値上げで個人消費が低調だったことに加え、オフシーズンに寒波到来が重なった宿泊業や飲食店が不調だったことにより観光産業の景況感は2年ぶりに全産業を下回った。一方で、コメや鶏卵の価格上昇が農業関連業界のプラス要因となり、農業関係の景況感を押し上げた。また、冬物衣料の生産増でアパレル製造の景況感は3ヵ月ぶりに上向いた。

 

 「運輸・倉庫」の景気DIは42・5で前月比0・4pt悪化した。「物量の増加により売上高は増加しているが、人件費、燃料費などの高騰により利益は減少している」(特別積合せ貨物運送)、「中国の景気低迷の影響で、輸出入の荷動き低下が続いている」(運送取次)、「中国の旧正月休みで物量が減っていた」(外航貨物海運)、「原油価格の高止まりとガソリン補助金の縮小の影響を受けている」(一般貨物自動車運送業)などの声が寄せられた。

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