飲酒運転根絶へ4社が協調

カーゴニュース 2025年5月27日 第5341号

ビール4社の物流子会社
飲酒運転根絶へ共同キャンペーン実施

「絶対にしない、させない」を呼びかけ

2025/05/26 16:00
全文公開記事 荷主・物流子会社 安全・BCP

 ビール大手の物流子会社、アサヒロジ(本社・東京都墨田区、児玉徹夫社長)キリングループロジスティクス(本社・東京都中野区、小林信弥社長)、サッポログループ物流(本社・東京都渋谷区、服部祐樹社長)、サントリーロジスティクス(本社・大阪市北区、髙橋範州社長)の4社は今月7日から23日までの期間、合同で「飲酒運転撲滅キャンペーン」を実施した。各社はそれぞれの物流拠点で、自社とパートナー・協力会社のトラックドライバーに対し飲酒運転根絶に向けて声かけを行うとともに、啓発リーフレットを配布した。20日には同キャンペーンを内外に周知するため、サッポロビール千葉工場(千葉県船橋市)で4社の社長が一同に会し、ドライバーに声かけを行い、リーフレットを手渡した。

 

 リーフレットには4社の社長からのメッセージを掲載。アサヒロジの児玉社長は「飲酒運転は悲劇をもたらすものであり、少しくらいといった甘えた判断で公開しないよう『飲酒運転は絶対にしない、させない』を再度誓い合おう」と訴え、キリングループロジスティクスの小林社長は「安全運転はプロドライバーの誇りだ。飲酒運転を絶対に避け、誇りを持った運転が皆さんの安全と社会の安全につながる」と強調した。サッポログループ物流の服部社長は「飲酒運転により事故を起こしてしまってからは〝後悔先に立たず〟だ。物流のプロとして責任を持って飲酒運転を根絶しよう」と呼びかけ、サントリーロジスティクスの髙橋社長は「サントリーはお酒を飲む文化を尊重しながらも、お酒に正しく向き合っていただく活動を展開していく。飲酒運転は絶対に起こさない強い意志で臨みたい」と決意を述べた。

 

アサヒロジの児玉社長
キリンGロジの小林社長
サッポロG物流の服部社長
サントリーロジの髙橋社長

 4社共同による「飲酒運転根絶に向けた共同宣言」も掲載し、①『飲酒運転を絶対にしない、させない』活動を、パートナー・協力会社とともに実践すること②パートナー・協力会社とともに、適切な飲酒習慣を身につけ、酒気帯びでの運転は絶対に行わず、させないこと③パートナー・協力会社とともに、点呼・アルコールチェックを行い、飲酒運転・酒気帯び運転の未然防止を行うこと――の3点を各社の社長名で宣言した。そのほか、リーフレットには飲酒運転防止の教育動画2種類をスマートフォンから視聴できるQRコードを掲載した。

 

 4社はキャンペーン期間終了後も飲酒運転の根絶や安全確保の取り組みで連携を深化させるとともに安定的で持続可能な物流の維持・構築を図るため、物流分野に関して協調可能領域を検討する。具体的にはトラックの待機時間削減や作業手順の標準化など物流効率化に向けて協働していく方針だ。    

 

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
第一倉庫株式会社 日本通運 uprのピーアール。 鉄道貨物協会 第一工業株式会社 アライプロバンス ジェイエスキューブ プロテクティブスニーカー協会 TUNAG for LOGISTICS センコン物流 富士物流のホームページにニュースを提供中!! ゼネテック 日通NECロジスティクス提供 物流用語集